起業はしたものの、ひとり会社で自宅オフィスのミニマムスタートの起業です。ひとり会社はひとり乗りのボートのようなもので自分で漕がないことには全く前に進みません。改めて大きな会社のありがたさや凄さを感じます。
前回も書いたように、大きな会社は否応なしに誰かがボールを投げてきます。それに対して自分も投げ返すなり打ち返すなり何かしらのアクションをします。そうしながら大きな船は動いて行きます。
ひとり会社は誰もボールを投げてきてはくれません。だから自分からボールを投げないといけない。ボールを投げても投げ返してくれたり打ってくれたりするとは限らない。進んでいる手応えを感じない日も多々あります。日々前に進んで行く会社ってやっぱりすごいんだなあって思います。
では、どうして大きな船の会社からひとり会社の小舟に移ったのか。理由は大きくは2つかな。
ひとつは、どのみち船は降りなければならないから。
大きな船では最初は甲板からスタートして二等客室、一等客室、最後は艦橋へと上へ上へを目指します。でも、50代後半になると役職定年になって二等客室へ。60で定年になると再雇用で甲板へ。そして再雇用の満期が来ると結局船を降ろされます。
人生100年時代、乗れるだけ乗り切って降りるのがいいのか、潮時と感じた時に自分から降りるのがいいのか。自分はどの道降りなければいけない船なら、体力も気力もまだあるうちにと思って後者を選びました。
もうひとつは、海に近いところで自分で漕いでみたかったから。
大きな船では上に行けば行くほど、海面からは遠くなります。船に乗っていると海よりも上の階や船長が気になったり、船の上のルールや掟に縛られたり。
次のステージではそういう船の生活はもういいかなと思って、船から船に移らずに、ひとり乗りボートに乗ることにしました。
とりあえず、今年の目標は「漕いで前に進むこと」。
ひとり乗りボートは孤独ですが、でも海の上での出会いを楽しみながらやっていこうと思います。そして、大きい船とは違う方向に進みつつも、いつかベクトルの和の関係で面白い展開にしていけるといいなと思っています。さて、2022年どうなるか。頑張ろ!