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写真整理#14(写真整理のややこしさ)

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「写真整理、やれてます」と胸を張って入れる人、あんまりいないんじゃないかと思います。何が壁になっているのか。

・ライフステージによって主体者(撮る人、写真を管理する人)が変わる
・技術が目まぐるしく変わる

この2つが写真整理をややこしくしているのだと思います。

自分の写真を振り返ってみると、概ね下記の4つのカテゴリーに分類されると思います。

① 自分が子供の頃の写真

これは主体者が親。もう少し分解すると撮影はお父さんアルバムはお母さん
全てアナログで残っている。お母さんが貼るタイプのアルバムにしてくれていて案外整理されている。でも、量が多く、だいたい押し入れに眠っている。自分の記録でもあり、親の記録でもあり、兄弟の記録でもあるけど1つしかない(お母さんが兄弟ごとにアルバムを作ってくれている場合も)。

② 独立して家庭を持つまでの写真(高校・大学〜独身)

主体者は自分。自分で(もしくは友達が)カメラで撮りだした。
まだデジタルはないので全てアナログ。同時プリント全盛期なので大量にプリントがあるが、アルバム作りまでには至らず、バラ写真で箱に入っている人が多い。マメな人はポケットアルバムで保管しているが、いずれにせよ多くの場合、押し入れに眠っている。

①②の課題は「アナログ的な物量が多すぎて見れない状態にある」のを「見れる状態にする」こと。そのための方法としては「適量なアナログにする」と「デジタルを活用する」があると思います。

③ 家族を持ってからの写真(結婚・子供誕生〜子独立)

まず自分の子供が小さかった初期の頃。ここはまだフィルムで撮影していたので、ほぼ①と同じ。
主体者は自分または配偶者。お父さんが撮影して、お母さんがアルバムを作って。
全てアナログで残っています。

ここまでは案外シンプル。
でもこの後にデジタルが入りだして、事態はかなりややこしくなってきます。

2000年頃からデジカメが普及。初期のデジカメで撮っていたのはお父さん。そして、一家に1台のパソコンを管理しているのもお父さんなので、写真の管理も必然的にお父さんがすることになります。プリントもお父さんにお願いしないとできなかったり。

そのうちお母さんもデジカメで撮影するようになります。でも、画像の管理は相変わらずお父さんだったりします(一家のパソコン管理者なので)。そこに技術のめまぐるしい変化が入ってきます。デジカメが進化し、メディアが進化し、パソコンが進化していく。その過程で画像は膨大になる一方で散逸していきます。画像はパソコンかハードディスク、メディアの中にあるはず。。。あるのかなあ。。。ちなみに2005年頃の写真とか、みなさん出てきますか。

そしてスマホの登場。デジカメやパソコンを使えなかったお母さんも、スマホで撮ってスマホに保存することが出来るようになります。でも、お母さんが何を撮ってどう保管しているのか、お父さんが何を撮ってどう保管しているのか、ますますわからなくなります。
画像はスマホの中にあるはず。。。

③の課題は、「アナログとデジタルが入り乱れていること」「データが大量であること」「データが分散、散逸していること」。
よって、写真整理のポイントは「一つの場所にデータを集約すること」。その上で「必要なものだけアナログにすること」になると思います。

④ 子供が独立してからの写真

こちらはスマホや趣味のデジカメで撮られているケースがほとんど。自分のスマホやパソコンの中に保管されています。あまり困ってもいない気がします。

 

こう見てみると、一番の問題は③の自分の家族写真をどうするかですね。写真整理はここから手をつけて、①②と進めていくのがいいと思います。方法論については、次の機会に。