写真をカタチにするお手伝いをします

写真整理#10(適量にすること)

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デジタルであれアナログであれ、写真は大量にあり過ぎると整理しきれません。そもそもそんなに大量に写真があっても見きれない。大量にあり過ぎるのはないのに等しいのかもしれません。なのに、大量にあることがいいことだと写真業界もユーザーもみんなが思い込んでいたところに問題の本質があるように思います。

尤も、いくらでも撮れていくらでも保管できる制約のないデジタルは、必然的に大量にならざるを得ないとも思います。それがデジタルの特質でありデジタルの良さでもあるからです。

であれば、制約のあるアナログで適量にするというのが、デジタルを補完するアナログの役割のように思います。いいなと思うもの、残しておきたいものは、いつも実体としてそこにある、そして長く残すことができるプリントにしておくということです。そして、それがこれからの「デジタルwithアナログ」のあるべき姿のように思います。

大量の部分はデジタルに任せる。そして適量の部分をアナログが担う。
それは「たくさんあることがいいこと」から「適量なのがいいこと」に発想を変えることでもあります。

写真はそもそも伝えるためにあるもの。同じように「伝える」という役割を担う本や資料で考えてみるとわかりやすいかと思います。いくら情報がたくさんあるからと言って10,000ページの本を読む気になるでしょうか。あるいは1,000枚の資料、読む気になりますか。情報があっても大量にありすぎるのでは読んでもらえない、要は「伝わらない」のです。本も資料も大量の情報を取捨選択して編集して200ページや10枚にするから読んでもらえる、すなわち「伝わるもの」になります。写真だって同じ。見てもらって伝えるためには適量にしなければなりません。

「いかに適量にするか」

それがこれからの写真の目指すべき姿のように思います。
そしてそれこそがアナログが果たす役割なのだとも思います。

次回はその具体的な方法として、

1.アナログ時代の大量のアルバムや写真をどうするか
2.デジタル時代の大量の画像をどうするか
3.これからのスマホ時代の大量の画像をどうするか

の3つに分けて私案を提示したいと思います。